中学校の社会科には、地理・歴史・公民の三つの分野があります。
中でも地理を苦手だなと思う人は多いのではないでしょうか。
覚えることが多すぎて、どうしたらいのかわからない……
そんな人のために、地理の勉強方法を考えてみたいと思います。
中学校の地理 重要なポイント
まず、地理を勉強するとき、全部覚えようとする必要はありません。
なぜなら、とてもじゃないけどすべては覚えきれないし、必要もないからです。
世界にある火山の名前、川の名前、平野の名前……これらを覚えようとしたらきりがありません。
もちろん余裕があれば、たくさん覚えていたほうがあとあと楽にはなると思います。
でも、問題を解いていて何度も何度も登場するものだけを最低限暗記できればOKです。
それよりも、地理のテストで点数を取るためには、世界と日本の各地域の特色、特徴をつかむことが大事です。
そしてそれを活かして、グラフや図表を読み取れるようになりましょう。
特徴をとらえよう
先ほども説明したように、地理で一番大事なことは、世界や日本の各地域の特徴をとらえることです。
例えば、「乾燥帯」という言葉をきいたときにどんな特徴を思い浮かべますか?
「砂漠気候」「ステップ気候」といったワードだけを覚えていても、あまり意味はありません。
「乾燥帯」には
「雨がほとんど降らない」
「そのため植物があまり育たない」
などといった特色があります。
この特徴を知っていれば、たくさんの写真の中から乾燥帯を選ぶことになった場合、
「雨が少なくて植物があまり生えていないからこれだ!」
などという判断材料になります。
気候帯のグラフを見たときにも、
「降水量が極端に少ないから乾燥帯だ!」
ということがわかりますよね。
だから、世界でも日本でも、地域ごとの特徴、特色をつかむようにしましょう。
グラフや表を読み取れるようになろう
特徴をつかんだら、次はそれを活用できるようになる必要があります。
さっき言ったような、「グラフを見てどの気候帯なのかを判断する」のもそうですね。
他にも、世界のいくつかの国の人口と面積が記された表から「中国」を選びなさい、という問題が出たとしましょう。
そのときに、中国は面積も広く、人口が世界一多いという特徴を思い出せれば、間違いなく選ぶことができます。
これができるようになるためには、何度も何度もワークの問題を解いて慣れていかなければいけません。
さらに、このときに一番大事なのは答え合わせです。
ただ解いてみて、解答だけを見て「Bの選択肢だ」とだけ確認しても意味がないのです。
図表を読み取る問題には、多くの場合、詳しい解説がついています。
そこをしっかりと読み込み、どうやって判断すればいいのかという考え方を学びましょう。
テスト前の勉強方法
テスト前にやるべきことは主にふたつです。
①白地図を自分で書いてみる
一つ目は、簡単な地図でもいいので、テスト範囲になっている地域の白地図を自分でノートに書き、その特色をまとめてみることです。
「九州地方」がテスト範囲であれば、九州地方の地図をざっくりでいいので書いてみます。
そしてどのあたりに何県があるのかを記入し、大きな河川や山の位置、どの県では何が有名かなど、授業で習ったことを書き込んでみましょう。
自分で書いていくうちに、位置関係や特徴がはっきりしてきます。
②1つのワークを何度も解く
それができたら、今度はワークに取り組みましょう。
とにかく、一つのワークを確実に解けるようになるまで何度も何度も解き直します。
いろいろな種類の問題集に手を出してしまうと、どれも中途半端になってしまいがちです。
まずは学校でもらったワークを、全部解けるようになりましょう。
社会 地理の勉強法のまとめ
さて、地理の勉強の仕方について説明をしてきました。
行ったことのない県、どこにあるかも分からない国のことというのは、想像がつかないものです。
今の世の中、ネットで検索すると写真や動画が簡単に見つけられますね。
そういったものを見て、なんとなくイメージしてみるのもいいかもしれません。
ぜひ、地理を難しいものだと思い込みすぎず、旅行をしているような気分で楽しみながら学習できるといいですね。