中学生の英語 長文読解のコツ

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「長文読解の勉強方法がわからない」

「長文を見ただけでやる気がなくなる…」

 私が教えていた生徒たちからも、このような声が多く聞こえてきましたし、私自身も長文読解に抵抗がある時期がありました。

 

 でも、いつも英語で高得点を取っていた友人にこう言われたことがあります。

「長文の答えは、テスト問題に載ってるじゃん。」

「配点が高い長文で点数を取れれば、高得点が狙えるよ。」

たしかに、一見ラクそうに見える文法問題などは、勉強してないところが出題されればどうしようもないのですが、

長文問題はしっかり読むことで正解できるケースも多いです。

しかも、各問の配点が比較的高い傾向が見られるので、点数アップを目指すには長文問題でいかに得点できるかが勝負です。

まさに「長文を制する者は受験を制す」ですね。

それでは、元高校教師で英語の入試の採点も経験してきた私が、長文読解のポイントを伝授します!

この記事では、以下の6つのポイントを解説します。

・下準備は大事! 単語と文法を定着させよう
・解き方のコツ① 問題文を見てから本文を読もう
・解き方のコツ② 文は先頭から訳して読み進めよう
・解き方のコツ③ キーワードを見つけよう
・得点アップのコツ① 日本語記述をマスターせよ!
・得点アップのコツ② 英語記述をマスターせよ!

それでは早速いきましょう。

目次

下準備は大事! 単語と文法を定着させよう

長文読解ができるようになるには、単語・熟語、文法の定着という下準備が欠かせません。

なぜなら、長文は1文の集まりだからです。

知っている文法や構造の中に、知っている単語や熟語が入っていることで、その1文の意味がちゃんと理解できますよね。

解き方のコツ① 問題文を見てから本文を読もう

長文読解に取り掛かるとき、最初に見るべきところは「問題文」です。

なぜなら、試験時間内で解答するためには「要点」を絞って読むことが大切であり、
その要点とは「出題されている部分」だからです。

 おススメの読む順番は、

 1: 問1の問題文→第1段落

 2: 問2の問題文→問1の答えになった箇所の次から読む

 3: 問3の問題文→問2の答えになった箇所の次から読む…

という流れです。

 長文読解の多くは、第1段落から順番に答えの箇所が出てくるので、これを実践すると流れを把握しながら、解き進めることもできます。

解き方のコツ② 文は先頭から訳して読み進めよう

ご存じの通り、日本語と英語は語順が異なります。

例えば、

I play tennis with my friends every day.


の訳は「私は毎日友達とテニスをします。」ですが、「訳しなさい」という出題でなければ、文の先頭から

「I=私は」
「play=する」
「tennis=テニス」
「with my friends=友達と」
「every day=毎日」


と頭の中で理解できれば、きちんと日本語の語順で置き換えなくても文の意味はわかるでしょう。

頭から訳して理解することで、

  • 目線が文の前後に行き来して混乱することがなくなる
  • すべての文を日本語らしく「ちゃんと」訳さなくていいので、時間が短縮できる

  などのメリットがあります。

解き方のコツ③ キーワードを見つけよう

本文、問題文、選択肢の中にキーワードを見つけるのは非常に重要なスキルです。

 なぜなら、キーワードを見つけることができれば、答えの箇所とその周辺に集中して読むことができるので、時間の短縮になるからです。

キーワードから正答を導くステップは3つ

1: 各問題文や各選択肢にあるキーワードを設定

   →出てくる頻度が低いと思われるワードをキーワードにする。

※文章中に出てくる頻度が高いワードをキーワードにしてしまうと、文全体にその単語が散りばめられていることが多いので、答えの部分となる箇所を本文中から探すのが大変だからです。

2: 1で設定したキーワードを本文で探す

3: 本文中で見つけたキーワードを含む文と、その前後の文を集中して読む

得点アップのコツ① 日本語記述をマスターせよ!

記述問題は特に配点が高いことが多いので、ここで満点をとれると点数アップにつながります。

また、一見簡単そうに見える記号問題とは違い、部分点がもらえる可能性もあります。

ぜひ下記のポイントを押さえて、日頃から問題演習に励んでほしいと思います。

さて、日本語で記述する問題で多くみられるのが、

【下線部の】it(あるいはtheyなど)の中身を具体的に説明しなさい」

という問題です。

指示語の内容を具体的に説明するステップは3つです。

1: その指示語は単数形か複数形かを判断する 
2: 下線部の1~2文前にさかのぼって、その内容を探す 
3: 内容を訳して、説明する

 答え合わせのときに、全文訳などを見ながら設問以外の箇所の指示語も分析すると、良い練習になるかと思います。

・得点アップのコツ② 英語記述をマスターせよ!

 英語の記述問題も特に配点が高いでしょう。

 英語の記述で問われることが多いのは、代名詞の置き換えや動詞の変化が必要な問題だと思われます。

《例》

【問】 When does Hiroshi use his bicycle?
(ヒロシはどんな時に自転車を使いますか。)

【本文で見つけた答えの部分】
I use my bicycle when I want to go to a park to play baseball.
(私は野球をしに公園に行きたいときに、自転車を使います。)

【解答】
He uses it when he wants to go to a park to play baseball.
(彼は野球をしに公園に行きたいときに、それを使います。)

このように、解答欄に書くときは代名詞や動詞を適切な形に変えることがポイントですので、
日頃から気を付けて問題演習しましょう。

英語の長文読解のコツ まとめ

長文読解のコツは、

・長文は1文の集まりなので、単語、熟語、文法などの基礎を定着させること

問題文を見てから本文を読んで、「要点=出題されている部分」を意識すること

・目線が前後に行き来して混乱しないように、文は先頭から訳して読み進めること

・答えの箇所とその周辺に集中して読むために、キーワードを見つけること

・得点アップのために、日頃から日本語記述問題では指示語を意識すること

・得点アップのために、英語記述では代名詞や動詞の変化に気をつけること

特に長文読解は、苦手意識があると問題演習にもなかなか手が出ないという人が多いと思います。

この「長文読解のコツ」に関する記事を検索して読んだことで、せっかく一歩前に踏み出していますから、早速今日から読んだ内容を実践してみてほしいと思います。

長文読解が、皆さんにとって苦手から得点源になることを祈っています。

・この記事を書いた人

みと先生
イギリスの大学修士課程 修了
2021年3月まで高校の英語教諭をしていました。

現在は翻訳(英語→日本語)や、英語学習、留学に関するお仕事をしています。

趣味は、映画・読書・料理・スポーツです。

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