【中学生の国語】活用形(未然・連用・終止・連体・仮定・命令)をマスターする

【PR】

国語の文法で活用形を学んでいて、このような悩みに直面したことはありませんか?

活用の問題がわからない…

活用形が見分けられない…

中学生が国語の学習で最もつまずきやすいのが文法です。

こころ先生

特に、動詞の活用はテストや入試でもよく問われる分野であり、かつ、高校の学習の基礎になる分野ですので、しっかりマスターしておきましょう!

この記事では、もと中学校の国語教員の経験をもつ私が、活用形をマスターする方法を紹介します。

ここでは、国語の文法で活用形が苦手な中学生に、以下のポイントを解説します。

・動詞の活用形
・形容詞・形容動詞の活用形

15分くらいで読める記事ですが、書いてあることを実践すれば、活用形が得意になるでしょう。

それではさっそくいきましょう。

目次

活用形の見分け方

活用とは語形が変化することです。

たとえば、「書く」に「~ます」が接続すると「書きます」となり、「書く」が「書き」と変化しますが、このとき「動詞『書く』は活用する」などのように表現します。

活用形とは語形が変化する(=活用する)ときに、どのような形になるかによって分類したものです。

動詞の活用形は6種類(未然・連用・終止・連体・仮定・命令)

活用形には、「未然形・連用形・終止形・連体形・仮定形・命令形」の6種類があります。

ここでは、テストでもよく問われる動詞の活用形について、「書く」という動詞を例に解説します。

未然形

「書く」の未然形は「書か(ない)」「書こ(う)」です。

未然形は「未だそうなっていないという意味を表す形」です。

後に、未来の意味を表す「よう・う」や否定の意味を表す「ない」が続きます。

「書く」の連用形は「書き(ます)」「書い(た)」です。

連用形

連用形は「ほかの用言や助動詞につながる形」です。

後に、「ます」「た」「て」「、」が続きます。

「書く」の連体形は「書く(こと)」「書く(とき)」です。

連体形は「体言(名詞)につながる形」です。後に、「こと」「とき」が続きます。

終止形

「書く」の終止形は「書く」です。

終止形は「文章が終わるときの形」です。

「。」で文の終わりに現れることが多いですが、文の終わり以外にも「こう書くと思う」などのように、引用の「と」が続く場合も終止形となるので注意が必要です。

仮定形

「書く」の仮定形は「書け(ば)」です。

仮定形は「仮定の意味を表す形」です。
後に、仮定の意味を表す「ば」が続きます。

命令形

「書く」の命令形は「書け(!)」です。

命令形は「命令の意味を表す形」です。
後に続く語はありません。

命令の意味で使われている場合は命令形になります。

動詞の活用形は「後に続く語」で見分ける

動詞の活用形は「後に続く語」で見分けます。以下のように見分けられます。

「ない・よう(う)」   →未然形
「ます・た・て・、」   →連用形
「と・。」        →終止形
「とき・こと・のに・ので」→連体形
「ば」          →仮定形
後に続く語なし      →命令形

形容詞・形容動詞の活用形は5種類(未然・連用・終止・連体・仮定)

形容詞と形容動詞の活用形は「未然形・連用形・終止形・連体形・仮定形」の5種類で、命令形はありません。


動詞と同様に、後に続く語によって活用の形が変わりますが、後に「ない」が続いたときには注意点があります。

動詞に「ない」が続いたときは未然形ですが、形容詞・形容動詞に「ない」が続いたときは連用形になります。

形容詞の活用の仕方は1種類だけで、活用語尾が「かろ/かっ・く/い/い/けれ」となります。

たとえば、「楽しい」という形容詞を活用させると以下のようになります。

未然形 →楽しかろ(う)
連用形 →楽しかっ(た)、楽しく(ない)
終止形 →楽しい(。)
連体形 →楽しい(とき)
仮定形 →楽しけれ(ば)

形容動詞が活用すると、活用語尾は「だろ/だっ・で・に/だ/な/なら」となります。

たとえば、「にぎやかだ」という形容動詞を活用させると以下のようになります。

未然形 →にぎやかだろ(う)
連用形 →にぎやかだっ(た)、にぎやかで(ない)、にぎやかに(なる)
終止形 →にぎやかだ(。)
連体形 →にぎやかな(とき)
仮定形 →にぎやかなら(ば)

形容動詞の終止形は「―だ」ですが、「―です」の形も形容動詞とする考え方もあります。

その考え方に立つと、形容動詞には、「―だ」の活用と「―です」の活用の2種類だとする考え方もあります。

形容詞・形容動詞の活用形は活用語尾で見分けることも可能

形容詞・形容動詞の活用形は活用語尾で見分けることもできます。
活用の仕方が限られており覚えやすいからです。活用語尾とは、語形が変化する(=活用する)部分です。

形容詞の活用語尾は「かろ/かっ・く/い/い/けれ」で、
形容動詞の活用語尾は「だろ/だっ・で・に/だ/な/なら」(「でしょ/でし/です/(です)/仮定形はなし」を含める考え方もある)です。

形容詞・形容動詞はこの活用語尾でも見分けられます。

活用形のまとめ

動詞の活用形には6種類(未然・連用・終止・連体・仮定・命令)あり、後に続く語で見分ける!

形容詞・形容動詞の活用形には5種類(未然・連用・終止・連体・仮定)あり、活用語尾でも見分けられる!

今回ご紹介した活用形の勉強法を実践するだけで、国語のテストで文法を得点源にできます。

こころ先生

耳慣れない言葉も多く、難しく感じるかもしれませんが、慣れてくると自然に分かるようになりますよ!

・この記事を書いた人

こころ先生
国立大学文学部卒業
中学校国語科教員、高等学校国語科教員を経験しています。
【資格】教員免許(中高国語)

趣味は「古本屋めぐり」です(^^)

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次