中学生のお子さんをお持ちの保護者の中には、反抗期真っただ中で手を焼いているという方も多いのではないでしょうか。
ただでさえ親の言うことに反抗する子どもに、「勉強しなさい」と言ったところでするわけがありません。
それでは一体どうしたら反抗期の子どもが勉強する気にさせることができるのかを、解説していきます。
反抗期の子どもは何を考えているのか理解する
親子でも相手の気持ちを理解することは難しいので、思春期ともなればなおさらです。
しかし、子どもの気持ちが理解できなければ、どのように接すればよいのか途方に暮れてしまいます。
反抗期の子どもは次のように思っています。
・親の言うことに反抗したい
・子ども自身も不安や葛藤を抱えている
・今しか考えていない
まずは子どもの気持ちを理解しましょう。
子どもの意思を尊重する
気持を理解すると同時に、子どもの意思を尊重しましょう。
思春期の子どもは、人から言われずに自分で物事を決めたい、自分で好きなようにしたいという気持ちがより強くなる時期です。
理由もなく親に反抗したくなる気持ちが芽生えるのも自然の流れと言えます。
学校生活でストレスを感じていれば尚更です。
親は中学生のわが子をまだまだ子どもだと感じ、口うるさく声を掛けたり、あれやこれやと世話を焼いたりしてしまいがちです。
必要に応じて干渉しながらも、第一に子どもの意思を尊重することを心掛けることで声の掛け方やタイミング、回数が変わってくるはずです。
子どもは自分の意思を尊重してもらえたと感じれば嬉しく自信が付き、前向きに取り組めるようになります。
ありのままの子どもの姿を受け止める
思春期の子ども達は、心と体が急激に変化する現実に不安や葛藤を感じています。
学校生活でも友人との人間関係がうまくいかず悩みを抱えているケースも多くあります。
そのため帰宅後は疲れて無気力になったり、機嫌が悪い態度で反抗したりしてしまいます。
わが子の反抗的な態度に思わずカッとなってしまうこともあると思います。
しかし、子ども自身も揺れる思いや複雑な気持ち、悩みを抱えていると思えば労りの気持ちも芽生えてきます。
そして、そんな時期は誰にでも訪れる正常な成長・発達の時期だと思えば、温かい気持ちで見守ることもできます。
ありのままのわが子の姿を受け入れてあげましょう。
勉強する意味を理解させる
今しか見えていない子ども達は、いくら親が「勉強しないと大人になってから困るよ」などと言い聞かせようとしても、聞く耳を持ちません。
たとえ聞いたとしても、先の未来が想像できていないと、理解したり実感したりすることができないので、心に響きません。
時間がある時や子どもが落ち着いている時などに、少しずつ将来の夢や目標などを話し合いましょう。
相談に乗ったり励ましたりすることで、少しずつ将来について考えるようになっていきます。
男女別の対処法
ここからは男女別の対処法をご紹介します。
反抗期の男子の対処法
この時期の男子は、かっこつけたがる時期です。
親に言われて勉強するなんてかっこ悪い、一生懸命に努力するなんてかっこ悪いなど、ちょっと悪ぶった方がかっこいいと思っています。
そんな時期なので、少し放っておくくらいがちょうどよいです。
成績が悪くて赤点取るのはかっこ悪いから少し勉強しようと思い、親が見ていないところで勉強する場合もあります。
反抗期の女子の対処法
中学生の友達関係は、男女とともに難しい時期ですが、女子の方がより複雑で悩みを抱えている場合が多くあります。
友達とのトラブルで落ち込んでいるような時に、子どもの気持ちに寄り添って悩みを聞いてあげると、素直に話をしたり、親の言うことに耳を傾けたりすることがあります。
そんな時に信頼関係を築くことができれば、普段から素直に親の言うことを聞き、少しずつ勉強にも取り組むことができるようになります。
まとめ
基本的に、反抗期の子ども達には男女ともに過度に干渉せず、適度に放っておくということが効果的です。
しかし注意しなければならないのは、完全に放置、放任してはいけないということです。
何も言われないけどしっかりと見守ってくれているということがわかれば、子どもは親を信頼し、安心して前に進むことができます。
それを踏まえて、わが子と向き合い、必要な働きかけを工夫してみてください。