「高校入試と普段の定期テストって何が違うの?」
「国語の受験勉強って、いつから始めればいいの?」
「入試へ向けて、何を勉強したらいいの?」
高校入試を意識する中学生なら、このような悩みをお持ちではありませんか?
この記事で紹介する『高校入試に向けた勉強法』を実践すると、誰でも国語の入試に自信をもって臨むことが可能です。
この記事では、もと中学校の国語教員の経験をもつ私が、効果的な高校入試に向けた国語の勉強法を紹介します。
ここでは、高校入試を控えた中学生に、以下の2つのポイントを解説します。
・高校入試と普段の定期テストの違い
・高校入試に向けた学年ごと・時期ごとのおすすめの勉強法
10分くらいで読める記事ですが、書いてあることを実践すれば、国語の入試に自信をもって臨めるでしょう。
それではさっそくいきましょう。
定期テストと入試の違い
まず、普段の定期テストと高校入試に違いがあります。
最もわかりやすい違いは「範囲がない(習ったことすべてが問われる)」ことですが、入試国語ではそれ以外にも以下の2つの違いがあります。
違いを知らないまま、定期テストと同じ勉強をしていると、入試に対応できません。
問題量や時間配分を意識した勉強法に切り替えるためにも以下の違いを知っておきましょう。
初めて見る文章
まず、入試国語では、初めて見る文章を解かなければなりません。
これは定期テストが授業で丁寧に学習した文章を解くのとは大きな違いです。
入試国語では、初めて見る文章を限られた時間で解くため、時間配分に注意しながら解く力が必要になります。
課題作文など入試独自の問題がある
さらに、入試国語では、課題作文や融合問題など都道府県や私立の学校独自の問題が課されます。
定期テストとは問題の傾向が異なるため、戸惑うことも多いですが、これらの問題には過去問演習を繰り返すことで対策します。
学年ごと・時期ごとの国語の勉強法
それでは、高校入試に向けた学年ごと・時期ごとの国語の勉強法を解説します。
本格的な受験勉強は中学3年生から始まりますが、中学1・2年生時でも以下のことを心がけて学習すると、中学3年生になって慌てずに済みます。
そして、中学3年生では、時期ごとに学習内容を切り替えることで、入試本番に自信をもって臨めます。
中学1年生は、国語の学習リズムを作る
中学1年生は、国語の学習リズムを作ることを意識しましょう。
普段の学習では「授業の予習・復習」と「漢字練習」を中心にし、定期テスト前はワークなどを活用して「問題演習」をするなどの学習サイクルが確立しましょう。
早い時期に国語の学習リズムができると、3年生になってから過去問演習にしっかりと時間を取ることができます。
中学2年生は、苦手分野を作らない
中学2年生では、苦手分野を作らないことを意識しましょう。
2年生からは、文法の学習が本格化しますが、文法は多くの中学生が苦戦する分野です。
苦手なまま3年生を迎えると学習に時間がかかってしまうため、わからないことはすぐに解決する意識をもって学習しましょう。
中学3年生は、過去問演習を中心に
いよいよ中学3年生。3年生では時期ごとにおすすめの受験勉強法を解説します。
夏休み前まで(4月~7月)
夏休み前までは、部活動が忙しい時期です。
3年生は中学校生活最後の大会に向け、後輩を率いる立場でもあり、部活動に時間を取られるのは仕方がありません。悔いを残さないように取り組むことで、引退後の気持ちの切り替えがスムーズです。
この時期は日頃の授業を大切にし、学校の課題には必ず取り組むようにしましょう。
また、定期テストは内申点にも関わってくるため、しっかり対策をして臨みます。
夏休み中(7月末~8月)
夏休みは、部活動を引退し、一気に時間ができる人もいます。
長期間の休みで重要なのは、スケジュール管理です。
時間が取れる時期なので、1・2年生の総復習にあてるとよいでしょう。
国語では、覚える事項の多い文法や古文・漢文はこの時期に対策を始めましょう。
過去問題に一度目を通しておくと安心です。
受験校の出題の傾向を知り、それに合わせてどんな対策が必要か、自分が苦手な分野はどこかを明確にして、学習を進めましょう。
冬休み前まで(9月~12月)
夏休み明けからは、時間配分を意識した学習を始めましょう。
学校の授業と並行しての学習になるので、夏休みほど十分な学習時間は取れないかもしれませんが、1日に文章題を1題ずつ、時間を決めて取り組むなど、限られた時間を有効に使ってできる学習を進めます。
夏休み前と同様に、定期テストにはしっかりと対策をして臨みましょう。
冬休み中~入試まで(12月~2月)
冬休みはいよいよ入試直前です。
受験校の過去問演習に力を入れます。
このときに、当日の時間割と同じ時間割で学習することもおすすめです。
入試の筆記試験は1日で実施されることが多く、長丁場になります。
朝から頭が働くか、昼食後でも眠くならないかなど、当日の時間割を意識した生活をしてみましょう。
まとめ
・入試国語は定期テストと違い、
初めて見る文章を限られた時間で解く。
課題作文など入試独自の問題がある。
・入試へ向けたおすすめの勉強法は、
中学1年生は、国語の学習リズムを作る。
中学2年生は、苦手分野を作らない。
中学3年生は、過去問演習を中心に、時期ごとに対策する。
今回ご紹介した入試へ向けた勉強法を実践するだけで、国語の入試に自信をもって臨めます。
ぜひここで紹介した勉強法を実践し、合格を勝ち取ってください。